A社の元素転換技術とやらはどうなったのよー(棒読み)
言いたいことはタイトルで言った。
STAP騒動に押されて忘却の彼方へと飛び去りつつある首記の件なんですけど、あれから一体どうなったんですかね。
これのことね↓
続・「福島第一原発からトリチウム汚染水が消える日」 検証実験の実施が決定される(原田武夫) - 個人 - Yahoo!ニュース
IRID(技術研究組合 国際廃炉研究開発機構)への提案書が見つかる
何にも続報ないじゃん。ってことでウェッブを徘徊したところ、こんなん転がってたのね。
[PDF]ハイブリット処理方法による放射能無害化システム
http://irid.or.jp/cw/public/396.pdf
日本テクノ株式会社さんがA社・・・か?と思わる感じのブログがちらほら。
要するに、汚染水をめっちゃ素早くかき回しながら電気分解すると無害になっちゃった!って主張らしいですね。
トンデモの匂いは濃厚ですが、トンデモか本物かはしかるべき検証を受ければ判明するのでいいんです。
もしかしてトンデモ認定が下ったから続報がないんでしょうか
良くも悪くも、人は信じたいものだけを信じる生き物だなぁ
調べてる間にこの手の情報を嬉々として持ち上げてる人がいっぱい見受けられたんだけど、だいたい主張が同じなのね。
ただただ疑問なのが、彼らがメリットだけを素直に鵜呑みにしてデメリットの存在を疑わないこと。だって元素転換とか言ってる時点で核反応が起こってるわけだし、常温だろうがなんだろうが反応中に放射線が飛び出すんじゃね?って疑問がわくでしょうに。その辺に関して説明してるFacebookページもあったりはするのだが・・・「詳細は書きませんが安全です、実証済みです」で終わってて残念。
【放射能が消せる技術は開発済みです】
よくこれだけの情報で健気にキャッキャウフフできるな。途中からの論理の飛躍もすさまじいし、健康食品にホイホイ踊らされるのと同じ構図。
厳しい検証が必要なのは、効果が主張通りなのか見るだけじゃなくて何かしらの副作用がないかを調べるためでもあるわけで。つーか最初に炎上したのも、実証されてない事柄なのに信じて疑わない&信じてない人間を批判するっていう姿勢だったからなわけで。
締め
最後に、大元の技術への疑問点についてリテラシーのある方が丁寧に解説して下さってるので紹介。
トリチウム水から完全無害な水素ガスを作り出す? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-
ニッポンは今日も平和です。
幸あれ。