ペペロン頭脳

ソフトウェアエンジニアのメモ的なアレ。

読書感想文は、とてもおもしろかったです。


嘘です。嫌で仕方ありませんでした。

上記のエントリを読んで色々思い出してしまったので。
読書メモ、いいなぁ。これ読書感想文以外にも使えるよね。こういう進め方があるんだって小学生の時に知ってたらもう少し作文好きになれたかも・・

僕は読書が嫌いでもなかったのに語彙力が貧弱で、「おもしろかったです」以上にどうやっても言語化された思念を引っ張り出せない子供だった。
そして何より親を含む大人に対して感想やら心情やらをオープンにするのが恥ずかしくて耐えられないボーイだった。
そんな子供に対して「もっと自由に書いてみな。感想がないわけないだろ?」ってのはこの上ない絶望を与えるに等しい行為でしたね。

とにかく苦痛で仕方がない催し物でしたよ。

毎回あらすじと数行感想でごまかすだけの無意味なプロダクトが生まれていた。両親から「こんなのは感想文じゃない!」と怒鳴られても何を直したらいいのかわからず、相手が怒り疲れるのを待つだけの苦行。
ああセミ取りに逃げたい。

感想文じゃない作文は幾分気持ちが楽だった。
夏休み中の旅行なんかで起こったことを時系列で並べて、最後に「とても楽しかったです。」「また行きたいです。」で締めればいいだけだからだ。そんな工程表みたいな文は書くだけ無駄なのだが、当時はそのテンプレ以外に文章の型を知らなかったのだ。マジで。高学年になっても。
これまた両親に「何が面白かったのか、何を感じたのかを書けよ!(どんっ!)」と指摘されるが、書けない。そしていろいろアドバイスを受けるも原稿用紙に反映できない。そもそも自分が書いたクソ文が白日の下に晒されていて恥ずかしいことこの上ない。
ああザリガニ捕まえに行きたい。


たいていのことはある程度時間をかければ上達するもんだと思っていたのに、作文だけはどうアプローチすればいいのかわからなかった。市で最優秀賞とった作品読んで衝撃を受けるも、「すごい。俺のと全然違う・・」以上の感想なし。何が違うのかうまく言語化出来ない。小さな挫折。
でも夏が終われば忘れる。友達とミニ四駆を作ってバラして、ガリガリ君食って、BB弾を収集する。好きな子に嫌がらせをする。やがて思春期に、少年から、大人に変わる。

そんな感じで作文スキルについてはなんとなく、なんとなくで30歳近くまで生きてきた。
未だに書くの遅いし(研修アンケートとか最後まで残って書いてる)、長文まとめるのも苦手だし、なによりこのようなふざけた駄文に2時間以上掛けている。それでもなんだかんだで社会生活は送れている・・・

自分に子供ができたら

ひとまずは上の読書メモなりを活用して、順番に組み立てていこうぜ!ということになるのかな。学校側で何か教えてくれてるならそのやり方を尊重するが。でもシャイボーイ/ガールは宿題に両親が介入してくるのも苦痛で、ずっと見られてると硬直化してしまうから深追いはしないようにしたい。
それで様子見てみて、「作文わからん」「作文嫌い」ってなってもまあいいか、ってのもありなのではと思う。その辺の能力って思春期あたりに急に伸びたりすることあるじゃん。方法論は論理的思考力がしっかりしてきてからでもいいのではないか。
ということで自分語りに体力を奪われて若干めんどくさくなってきたので、ゆるゆる楽観論で締めに致します。

ハウツーみたいなのは安易に与えたくないって思っちゃうけど、自信喪失よりはいいのかなぁ。

なにはともあれ子供ほしいです。